プレスリリース

平成19年3月16日
独立行政法人水産総合研究センター
大型クラゲ加工マニュアルの刊行


 近年、大型クラゲが日本沿岸に大量に出現するようになり、漁具被害や、漁獲物の品質低下など沿岸漁業に多大な被害を与えています。クラゲは中華料理や家庭用総菜の食材として、身近な存在ですが、我が国のクラゲ加工品原料の大半は海外からの輸入に依存しており、我が国沿岸で漁獲されるクラゲは食品加工用の原料としてはほとんど利用されていません。

 このようなことから、水産総合研究センターでは、農林水産技術会議による先端技術を活用した農林水産研究高度化事業「大型クラゲの大量出現予測、漁業被害防除及び有効利用技術の開発」において、福井県農業試験場食品加工研究所、青森県ふるさと食品加工センター、鳥取県商工労働部産業技術センターと共同で、ほとんど利用されていなかった大型クラゲの有効利用技術の開発に取り組んできました。

 取り組みの結果、水分を効率的に除去する方法、美味しく食べるための新しいアイデアや、地場産品としての利用が見いだされた製品も出てきたことから、今般、これらの成果をわかりやすくまとめ、「大型クラゲ加工マニュアル」として印刷刊行しました。

 なお、本マニュアルは各県の水産担当部局を通じて関係者に配布するとともに、ホームページ上でも全文を公開しています。
http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr18/190316/kurage4.pdf


本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
経営企画部 広報室 スポークスマン 本間広巳 TEL:045-227-2624
中央水産研究所 利用加工部 品質管理研究室長 岡﨑惠美子 TEL:045-788-7663