プレスリリース
水 産 庁
独立行政法人水産総合研究センター
社団法人漁業情報サービスセンター
全国漁業協同組合連合会
(第1報:6月25日現在)
1.分布範囲
水産庁漁業調査船照洋丸の調査によれば、6月12~13日及び21~25日に東シナ海中央部において、目視観測及び採集調査により大型クラゲの出現を確認しています。
また、青島~下関間の国際フェリーを利用した目視観測においては、6月19日に済州島北西の黄海において大型クラゲの出現を確認しています。
なお、韓国から寄せられた情報でも、東シナ海及び黄海において大型クラゲの出現が確認され、朝鮮半島西岸及び南岸の一部で出現が見られているとのことです。
2.今後の予測
これまでに得られた出現情報に基づき、独立行政法人水産総合研究センターが独立行政法人海洋研究開発機構と共同開発した海況予測モデル(FRA-JCOPE)を用いて、大型クラゲの我が国周辺水域への出現予測を行ったところ、7月の上中旬頃までに、長崎県対馬周辺に出現する可能性が示されました(昨年度は7月21日、一昨年度は7月8日に対馬周辺に出現しました)。
なお、現時点では、今年度の出現規模を予測するための十分なデータはありませんが、大型クラゲの出現動向に関するより詳細な情報を得るため、漂流ブイによる追跡調査及び周辺海域のモニタリングを継続中です。
3.被害防止対策
今後とも、独立行政法人水産総合研究センター、社団法人漁業情報サービスセンター等が大型クラゲ出現調査を実施するとともに関係の皆様に迅速な情報提供を行います。
社団法人漁業情報サービスセンターホームページ【http://www.jafic.or.jp/kurage】で、大型クラゲ情報をご覧いただけますが、ファックス送信等も行いますので、下記までお問い合わせください。
また、今年度も全国漁業協同組合連合会が中心となり、大型クラゲを回避する改良漁具の導入促進、出現状況に応じた洋上駆除、さらに陸上処理を推進することにより、大型クラゲによる被害防止・低減に一層努めてまいります。
大型クラゲの分布状況及び出現予測
問い合わせ先:別紙参照