プレスリリース
社団法人漁業情報サービスセンター
独立行政法人水産総合研究センター
全国漁業協同組合連合会
(第2報:7月10日現在)
1.分布範囲
(東シナ海等)
広島大学による青島~下関間の国際フェリーを利用した目視観測においては、7月4日までに黄海において相当量の大型クラゲの出現を確認しています。
また、韓国から寄せられた情報でも、済州島周辺、朝鮮半島沿岸において大型クラゲの出現が確認されているとのことです。
(対馬周辺水域)
水産大学校天鷹丸による調査において、7月9~10日に大型クラゲを確認しています。
また、7月9日には、対馬市南端の豆酸崎の定置網に15個体(10~30cm)入網しています(18年度は7月22日、17年度は7月8日に初めて入網しました)。
2.今後の予測
これまでに得られた出現情報に基づき、独立行政法人水産総合研究センターが独立行政法人海洋研究開発機構と共同開発した海況予測モデル(FRA-JCOPE)を用いて、大型クラゲの今後の出現予測を行ったところ、今後、次第に対馬の西水道及び東水道から日本海への流入が増大し、7月下旬頃には九州北部から山陰西部の沿岸に出現すると見込まれます。
また、東シナ海で発生した群の一部が7月末頃に五島列島の南部から九州南西部に出現する可能性があります。なお、現時点では、出現規模を予測する十分なデータはありませんが、大型クラゲの出現動向に関するより詳細な情報を得るため、モニタリングを継続中です。
3.被害防止対策
大型クラゲの大量出現に備え、大型クラゲを回避する改良漁具の導入促進、出現状況に応じた洋上駆除、陸上処理を推進します。
4.その他
社団法人漁業情報サービスセンターホームページ【http://www.jafic.or.jp/kurage】において、大型クラゲ出現情報を随時更新しております。
さらに、これらの情報をまとめた「大型クラゲ出現・予測情報について」は、第3報以降も、大型クラゲ関連事業を実施中の社団法人漁業情報サービスセンター、独立行政法人水産総合研究センター、全国漁業協同組合連合会の3機関により、週に1回程度公表することとしております。
大型クラゲの分布状況及び出現予測
問い合わせ先:別紙参照