プレスリリース

大型さんま棒受網漁船による公海サンマ資源調査結果概要
(別紙資料)


 北太平洋公海上において、当該海域に豊富な資源量が存在すると推定されるサンマ資源を有効に活用し、さんま棒受網漁業の漁期の拡大と国内生鮮市場とは競合しない製品の追求による大型さんま棒受網漁船の経営の安定を図ることを目的としています。

 調査は平成19年5月20日~7月20日の2ヵ月間で、大型さんま棒受網漁船「第六十三幸漁丸」(199トン)を用船して行いました。 40N~42N、147E~160Eの表面水温11.3~15.7℃の水域で操業調査を6航海 (図1)行い(操業回数195)、総水揚数量は267トンでした。 調査水域においては、ソナー及び魚群探知機でサンマの反応を多数確認しましたが、夜間の操業時に灯(ひ)つき(注)が良くない傾向がありました。 漁獲したサンマは、調査開始当初は100~130gが主体でしたが、7月にはいると150gを超える個体の割合も多くなりました。 一方、脂質含量は、調査開始当初に4%程度であったのが、7月には20%を上回っており、時期を経るに従い上昇することを確認しました(図2、3)。 また、156E~160E付近に脂質含量が高い良質のサンマが分布していることを確認しました。

 本年度の調査で漁獲したサンマは、ミール向けを主体とし、全量を釧路に水揚げしました。 また、一部の漁獲物は、社団法人全国さんま漁業協会に協力して、輸出向けの評価を探るためのサンプルとして製品化しました。

 当該公海域での外国のさんま棒受網漁船は、6月29日に41-30N、156-130E付近にて韓国船9隻が操業しているのを確認しました。 この他、(社)漁業情報サービスセンターからの情報によれば台湾船も7隻が操業していたとのことです。

 本年度の操業調査を通じて、公海上のサンマ資源の有効利用を進めていくための様々な情報を収集することができました。 これらの結果を基に、今後の調査の進め方について検討していきます。


(注)灯つき:さんま棒受網漁業は、サンマの走光性を利用して、光で網に誘導して漁獲する漁法である。 灯つきが良いとは、光への集まりが良好な状態のことをさすが、灯つきが悪いとは、光に集まらず、操業の対象とならない状態のこと。