プレスリリース
平成30年 12月 25日
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
完全養殖スジアラ「琉球アカジン」の試験販売開始について
- 水産研究・教育機構では、新たな養殖スジアラ産業の創出を目的に、西海区水産研究所亜熱帯研究センターで開発したスジアラの完全養殖技術を用い、ふ化仔魚から出荷サイズまで2年半の間、飼育を行ってきました。このたび、国内外で試験販売を実施し、中国等の主要市場での評価を得て、新たな養殖ビジネスモデルの検討に役立てます。
- 水産研究・教育機構西海区水産研究所亜熱帯研究センターでは、2016 年、世界で初めてスジアラの完全養殖技術の開発に成功し、この成果を活用した新たな養殖産業の創出が期待されています。当機構開発調査センターでは、この技術を基に2017 年より沖縄諸島周辺地域におけるスジアラ養殖の事業化に必要となる量産技術及び飼育の効率化等の技術開発を開始し、このたび、飼育開始から2 年半を経過した魚が出荷サイズ(500~800g/尾)まで成長しました。完全養殖スジアラは過去に流通したことがなく、今後、事業化の検討にあたっては、国内外での試験販売を通じて、市場評価等を把握する必要があることから、中国及び国内に向け出荷し、中国等の主要市場における評価及び関係者の要望把握などを実施することとしました。
- なお、今回、機構が販売するものは、世界初の完全養殖スジアラであり、天然資源の持続的利用への配慮とともに、食品としての安全と安心、食味など、その品質を天然魚と比べても高い水準で安定させ、他の追随を許さない商品作りを追求しています。他のスジアラと差別化しつつ、国内外において認知度向上と販路開拓を図るため、「琉球アカジン」という商標を作成しました。現在、商標登録申請中です。
本件照会先:
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 | ||
開発調査センター | 伏島 一平 | TEL:045-227-2735 |
開発調査センター | 村上 恵祐 | TEL:045-227-2712 |