プレスリリース

令和4年 2月 1日
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
愛媛県農林水産研究所水産研究センター


アコヤガイの大量死の原因病原体を特定
  • ・2019年から3年連続で発生しているアコヤガイの大量死の原因となる新種のウイルスを特定しました。
  • ・PCRによる本ウイルスの検出法を確立しました。
  • ・今後、防疫体制の確立に貢献することが期待されます。
 2019年以降、初夏から秋にかけて国内の主な真珠生産海域において真珠養殖に用いるアコヤガイ稚貝の大量死が発生しています。真珠養殖には孵化から約2年間育てたアコヤガイを用いるため、今後、母貝の不足により真珠の大幅な減産が予想されます。真珠養殖産業は危機的な状況にあり、対策を講じるために大量死の原因究明が求められています。
 この大量死について、水産研究・教育機構は2020年に感染症の可能性を示唆し、複合的な要因でのへい死も考えられると報告していました。2021年には、大量死が未知のウイルスによって引き起こされることを実験的に突き止め、引き続き愛媛県農林水産研究所水産研究センターとともに病原ウイルスの特定を進めてきました。今回、アコヤガイの大量死を引き起こす未知のウイルスがビルナウイルス科の新種であることを特定するとともに、本ウイルスのPCRによる検出法を確立しました。この研究成果は、飼育管理方法の改良や耐病性育種等の対策を講ずるにあたって重要な基礎情報となります。
 当機構は、関係機関と連携し、この研究成果を踏まえた健康な貝の検査方法や効果的な防除技術の開発等を速やかに進めてまいります。

 本研究の詳細は3月5・6日に開催される令和4年度日本魚病学会春季大会で発表する予定です。

詳細資料

本件照会先:
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
養殖部門 病理部 免疫グループ長 松山 知正 TEL: 0599-66-1830(南勢庁舎代表)
養殖部門 病理部長 釜石 隆 TEL: 0599-66-1830(南勢庁舎代表)
愛媛県農林水産研究所
水産研究センター センター長 桧垣 俊司 TEL: 0895-29-0236(代表)