プレスリリース

平成21年10月19日
(独)水産総合研究センター
農林水産省
広島大学
シンポジウム「クラゲの海からサカナの海へ」の開催について


 農林水産省では、水産総合研究センター、広島大学と共同で、シンポジウム「クラゲの海からサカナの海へ」を11 月16 日(月曜日)13 時30 分から大手町サンケイプラザホールで開催いたします。多数のご参加をお待ちしています。なお、研究成果発表会は公開です。また、カメラ撮りは可能です。


シンポジウムの開催
 農林水産省では安定的な水産業経営に貢献するため、主要な漁獲対象種であるマイワシ、カタクチイワシ、サバ類に起こり、水産業経営の不安定要因の一つとなっている魚種交替現象*)の予測技術及び大きな漁業被害をもたらすクラゲ類の大発生の予測・抑制技術の開発を目的として、平成19 年度からプロジェクト研究「環境変動に伴う海洋生物大発生の予測・制御技術の開発」を実施しています。
 魚種交替現象については、従来、気候変動による海洋物理環境変化との関係が指摘されていますが、その機構は不明でした。本プロジェクト研究の取り組みにより、魚種交替を引き起こす海洋物理環境変動機構やそれによる生態系への影響が明らかになってきました。
 また、クラゲ類の生態の解明により、大発生につながる要因の解明、魚類との関係、クラゲ増殖抑制手法等も明らかになってきました。

 本シンポジウムでは

  •   ・気候変動に応答して変化する日本周辺の海洋生態系変動予測技術
  •   ・マイワシの成長と回遊を再現するシミュレーションモデル
  •   ・クラゲ類の繁殖特性、集群形成機構の解明
  •   ・クラゲ類に対する化学的・微生物学的制御技術の開発

等、プロジェクト研究の成果をわかりやすく紹介するとともに、「クラゲの海からサカナの海へ」と豊かな海を築いて水産資源の安定供給を目指すため、研究成果の水産の現場への活用について参加者相互の意見交換を行います。

*)「魚種交替現象」とは・・・
イワシやサバ類は数十年周期で大規模な資源変動を起こして優占する魚種が替わることが知られており、これを魚種交替現象と呼んでいます。例えば、我が国では1980年代後半には年間450 万トンものマイワシが漁獲されましたが、90 年代前半にかけて急激に減少して2005 年においても年間漁獲量は2 万8 千トンと低位のままです。これに替わって、現在はカタクチイワシが年間約45 万トン漁獲されています。


開催日・場所

  •   ・日時:平成21 年11 月16 日(月曜日)13 時30 分~ 17 時00 分
  •   ・場所:大手町サンケイプラザホール 東京都千代田区大手町1-7-2

スケジュール
  •   1.第1 部オーラルセッション 13 時30 分~ 15 時30 分
  •   2.第2 部ポスターセッション 15 時30 分~ 17 時00 分
        (調査機器の展示、エチゼンクラゲなどのパネル・水槽展示も行います)

シンポジウムの内容
  詳細ページ


※ 参加費は無料です。
※参加の申し込みは、 こちらの通りです。
下記サイト、FAX、または郵便にて登録をお願いいたします。
FAX:045-227-2700、URL:https://form.affrc.go.jp/fra/accept/index.html

下のチラシもご参照下さい。
(クリックすると拡大されます)
「クラゲの海からサカナの海へ」ぺーシの画像を表示


本件照会先:
農林水産技術会議事務局研究開発官(環境)室
   担当者:大村、阿部 代表:03-3502-8111(内線5870) ダイヤルイン:03-6744-2216

独立行政法人 水産総合研究センター
研究推進部 チーフ研究開発コーディネーター 川崎 TEL(ダイヤルイン):045-227-2710 FAX:045-227-2700

当資料のホームページ掲載URLhttp://www.maff.go.jp/j/press/