プレスリリース

平成22年3月26日
(独)水産総合研究センター
クロマグロゲノムの解読が大きく進展!

ポイント
次世代型シーケンサーによりクロマグロゲノム塩基配列の概要を解読することに成功
・産地判別などに有効なDNA情報を発見し、今後は優良育種などへ応用

 独立行政法人水産総合研究センターでは、平成21年度より東京大学および九州大学と共同で世界初となるクロマグロの全ゲノム塩基配列の解読に取り組み(平成21年6月30日付けプレスリリース)、このたびその概要を明らかにすることに成功しました。

 クロマグロは合計48本の染色体を持ち、そのゲノム全体を構成するDNAの大きさは約8億塩基対と見積もられています。私たちは、これまでにそのゲノムサイズの約10倍に相当するDNA情報を入手し、クロマグロゲノムの概要が初めて明らかになりました。さらに、それらの中から個体の特徴を示すDNA情報(マイクロサテライトDNA配列)を8万6千個発見しました。

 今後は、今回得たクロマグロのDNA情報をベースに、系群判別、産地判別、さらには、優良種苗の選別や育種といった技術の開発へ展開させていきます。


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クロマグロ全ゲノムの概要解読に成功

本件照会先:
独立行政法人水産総合研究センター
経営企画部 広報室 広報企画係長 佐野春美 TEL:045-227-2624
中央水産研究所 水産遺伝子解析センター センター長 中島員洋 TEL:045-788-7667
                    主任研究員 斉藤憲治 TEL:045-788-7641