プレスリリース

平成22年3月31日
(独)水産総合研究センター
水産総合研究センター水産ゲノム研究戦略の策定

 独立行政法人水産総合研究センターは、水産研究分野におけるゲノム研究を効果的かつ効率的に推進し、水産分野で必要とされる課題に的確に対応するため、今般「水産ゲノム研究戦略」を策定しました。

 昨年7月に、学識経験者及び行政担当者も交えた「水産ゲノム研究連絡会」を立ち上げるとともに、同年8月には東京においてシンポジウム「海洋ゲノム情報を活用した革新的食料生産技術の開発」を開催するなど、水産ゲノム研究のあり方や進むべき方向についてゲノム研究分野の専門家、行政担当者、一般の方々を交えた議論を行い、それらの検討結果を戦略として集約しました。

 戦略は、①研究環境の整備と水産生物の全ゲノム解析、②水産物の安心・安全の確保技術、③水産資源の調査・管理技術、④海洋環境の調査・管理技術、⑤養殖生産技術、⑥水産生物由来の新素材開発、の各分野における基本的認識と今後の取り組みについて示しており、この戦略の積極的な活用により、水産研究機関相互間や農業など他分野のゲノム研究機関との一層の連携を図りつつ、水産業の発展に資する革新的な研究開発を推進します。


※ゲノム:生物が持つ遺伝子情報の総体

<参考資料>

本件照会先:
独立行政法人水産総合研究センター
経営企画部 広報室 広報企画係長 佐野春美 TEL:045-227-2624
研究推進部 チーフ研究開発コーディネーター 生田和正 TEL:045-227-2675
                センター長 中島員洋 TEL:045-788-7667