プレスリリース
平成23年6月6日
独立行政法人水産総合研究センター
独立行政法人水産総合研究センター
マイワシ太平洋系群2010年生まれは卓越年級群
日本周辺のマイワシは、1980 年代には年間400 万トン以上漁獲されたこともありましたが、その後、資源量が激減し、近年は数万トンの漁獲量で推移しています。
このうち、主となる太平洋系群も、1980 年代は広く太平洋側で漁獲されていましたが、1990 年代後半以降極めて低い資源水準で推移しており、回遊域も縮小し、最近の漁場は常磐以南にほぼ限られていました。
水産総合研究センターは、マイワシに関し、毎年継続して秋季沖合域の資源評価調査を実施しています。昨年秋に得られた0 歳魚の分布状況から、2010 年生まれのマイワシはたくさん生き残っており、これは近年では卓越している数であることがわかりました。1980 年代に比べれば依然としてマイワシ資源は低水準ですが、この0 歳魚が1 歳魚となる今夏以降には、好漁となることが予測され、三陸漁場へ来遊する可能性も高いと考えられます。
本件照会先:
独立行政法人水産総合研究センター
独立行政法人水産総合研究センター
経営企画部広報室
広報企画係長 濱田 桂一 TEL:045-227-2622
中央水産研究所資源管理研究センター
資源管理グループ 川端 淳 TEL:045-788-7638
センター長 大関 芳沖 TEL:045-788-7632