プレスリリース

平成24年 5月 8日
独立行政法人水産総合研究センター


太平洋および我が国周辺の新しい海況予測システム(FRA-ROMS)の運用を開始

 独立行政法人水産総合研究センターは、太平洋および我が国周辺海域を対象とした漁海況予報に用いる数値海況予測システムに、新たに開発した計算モデルを導入し、運用を開始しました。

 新しい海況予測システム(FRA-ROMS)では観測データを計算に利用する手法の高度化を行い、水温の水平分布や海流だけでなく、水温の鉛直構造もより正確に表現できるようになりました。

 当センターのホームページで、本システムを利用した水温や流れの現況図と2ヶ月先までの予測図を公開しています。また、水産関係の試験研究を行っている機関には、数値データの提供を行います。

 漁場形成には表面水温だけでなく中層の水温も重要であるとされており、今後、海の状況を立体的に把握できるFRA-ROMS による海況情報を漁海況予報に活用するとともに、日本周辺海域の重要水産資源の変動要因解明や大型クラゲ等の有害生物の漂流予測など、広範囲な水産海洋研究への利用を図ります。また、このシステムを基盤に我が国沿岸域の高解像度モデルの開発にも取り組みます。

FRA-ROMS ホームページURL: http://fm.dc.affrc.go.jp

別紙資料

本件照会先:
独立行政法人水産総合研究センター
独立行政法人 水産総合研究センター
中央水産研究所 海洋・生態系研究センター 清水 学 TEL:045-788-7648
経営企画部 広報室 濱田桂一 TEL:045-227-2622