プレスリリース

平成24年9月12日
独立行政法人水産総合研究センター
有明海における貧酸素水塊の一斉観測を実施しました
一斉観測の結果、有明海奥部と諫早湾を中心に大規模な貧酸素水塊が同時に形成されることが明らかになり、貧酸素化の領域がおおよそ特定できました。

近年、有明海では、有害プランクトンが増殖する赤潮や海水中の酸素濃度が著しく低下する貧酸素水塊などが頻発し、漁業に大きな被害を与えると共に生態系全体にも悪影響を及ぼしています。

今回、有明海において漁場環境悪化の重要問題の一つである貧酸素水塊の水産資源への影響や発生機構解明に資するため合計200定点で、国、県、大学、民間企業および西海区水産研究所で構成された計17機関が協力して、8月10日に一斉観測を実施しました。

今回と過去2回の結果から、有明海奥部の貧酸素水塊は水深が5m~15mの浅い所で形成されていること、諫早湾でも有明海奥部とは別に大規模な貧酸素水塊が形成されていることが明らかになりました。今回の貧酸素水塊の状況は、過去の例と同じような状況、規模であったことから、貧酸素化の領域がおおよそ特定でき、海洋環境の詳細な状況も把握できました(資料参照)

今後も、このような一斉観測を継続することにより貧酸素水塊のみならず有明海で発生する低塩分水の分布、基礎生産量、有機物の分解、二枚貝類の幼生の輸送・着底などの実態把握並びに漁業被害の軽減に繋がるものとして期待されます。

本件に関する一部報道について

本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
西海区水産研究所 有明海・八代海漁場環境研究センター 有瀧 真人 TEL:095-860-1620
経営企画部 広報室 角埜 彰 TEL:045-227-2624