プレスリリース
平成25年 2月12日
独立行政法人水産総合研究センター
独立行政法人水産総合研究センター
タチウオひき縄漁業の効率化を目指し船上台秤,投縄装置及び新擬似餌を開発
- 揺れる船上での選別・計測作業の軽減のための船上台秤,投縄作業の軽減のための投網装置,生餌の付け替え作業の軽減と経費節減のための新擬似餌を開発
- これらの機器類はタチウオひき縄以外の漁業にも応用可能
独立行政法人水産総合研究センターは,平成23 年度から沿岸域の漁船漁業で資源を持続的に利用しながら収益性の改善と経営の安定化を図るビジネスモデル構築に向けた取り組みを開始しました。
その第一弾として,大分県臼杵地区タチウオひき縄漁業を対象とした調査を実施しています。この地区のタチウオひき縄漁業は,現在ほとんどの船が夫婦2 人での操業ですが,現地では将来の後継者問題を見据えて,1 人乗りでも収益が確保できる新たな操業技術が必要とされおり,現地からの強い要望を受けて,船上作業の安全を確保しつつ省力化を可能とする機器類の開発を目指しました。
揺れる船上での選別・計測作業の軽減,投縄作業の軽減,生餌の付け替え作業の軽減と経費節減を目指し,開発に着手したのが,船上台秤,投縄装置,新擬似餌です。揺れる船上でも役に立つ船上台秤と1 人でもスムーズな投縄ができる投縄装置では,機械類の製造で高い技術力を有する一般社団法人大田工業連合会傘下の企業と,耐久性に優れた新擬似餌では釣り餌のトップクラスのメーカーなどと緊密に連携し,沿岸漁業でも導入可能な,比較的低コストで製造可能な機器類を開発することができました。
これらの機器類については,タチウオひき縄以外の漁業でも応用が可能であり,操業の安全と効率化を推進するため,今後,全国の沿岸漁業者への展開を期待しています。
本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター | ||
開発調査センター 資源管理開発調査グループ | リーダー 小河道生 | TEL:045-227-2740 |
サブリーダー 廣瀬太郎 | TEL:045-227-2742 | |
経営企画部 広報室 | 角埜 彰 | TEL:045-227-2624 |