プレスリリース

平成25年 6月 3日
独立行政法人水産総合研究センター
クロマグロ陸上水槽が完成!― 人工種苗の安定的生産を目指して ―

独立行政法人水産総合研究センター(FRA)は、陸上水槽でのクロマグロ親魚からの計画的かつ安定的な採卵技術の開発を目指すため、水産庁の施設整備費補助金を受け平成23年度から長崎県にある西海区水産研究所においてまぐろ飼育研究施設を建設してきました。この度、海水の搬入と循環試験を終了し、無事竣工の運びとなりました。

現在、人工的に養成したクロマグロ親魚からの採卵は、FRA を含む日本の数箇所において海面生簀で行われていますが、水温や日照などの自然環境条件が海域や年により変動するため、親魚の成熟状況や採卵成績は不安定なのが現状です。今後、農林水産技術会議委託プロジェクト研究において、本施設で水温や光などの環境条件を制御することにより、養成親魚からの計画的かつ安定的な採卵技術の開発を目指します。


別紙参考資料

本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
経営企画部 広報室  杉崎 宏哉 TEL:045-227-2621
西海区水産研究所 業務推進部  岡 慎一郎 TEL:095-860-1626
まぐろ増養殖研究センター  虫明 敬一 TEL:095-860-1617
まぐろ増養殖研究センター成熟制御グループ 岡 雅一 TEL:095-860-1631