プレスリリース

平成25年11月22日
独立行政法人水産総合研究センター
富山県農林水産総合技術センター水産研究所
新潟市水族館「マリンピア日本海」
近年人気の高い日本海の重要魚種アカムツ(のどぐろ)の人工的な稚魚生産に成功
  • アカムツの採卵から稚魚生産までの技術開発に取り組み、初めて人工的に稚魚を生産することに成功しました。
  • 成魚までの成長過程等の生物特性を把握することで、増養殖技術の開発や資源管理への応用が期待されます。

アカムツ(のどぐろ)は白身のトロとも呼ばれ、日本海のみならず日本各地で人気の高い魚です。アカムツ資源を健全に維持するための増養殖技術の開発が期待され長年にわたり研究が続けられてきましたが、仔稚魚の生態や形態が明らかでないことから、人工的な稚魚生産の技術開発は困難を極めてきました。

このたび、独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所、富山県農林水産総合技術センター水産研究所、新潟市水族館「マリンピア日本海」の3機関の共同研究により、稚魚までの基礎的な飼育条件が解明され、アカムツを稚魚期まで育成することに初めて成功し、ふ化後の育成技術を飛躍的に向上させることができました。

今後は、アカムツの稚魚から成魚までの飼育条件を把握するとともに、大量に稚魚を人工的に生産する飼育手法を開発することにより、成魚までの成長過程等の生物特性を明らかにすることで、増養殖技術の開発や資源管理への応用が期待されます。


別紙参考資料

本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
日本海区水産研究所 資源生産部 資源増殖グループ 山田 達哉 TEL:0770-52-2660
日本海区水産研究所 資源生産部 部長 有元 操 TEL:0772-25-1306
日本海区水産研究所 業務推進部 業務推進課 関根信太郎 TEL:025-228-0469
経営企画部 広報室 杉崎 宏哉 TEL:045-227-2621
富山県農林水産総合技術センター
水産研究所 若林 洋 TEL:076-475-0036
新潟市水族館「マリンピア日本海」
大和 淳 TEL:025-222-7500