プレスリリース
平成26年 1月30日
独立行政法人水産総合研究センター
独立行政法人水産総合研究センター
キンギョヘルペスウイルス病のワクチン作製が可能に
-高級キンギョの安定生産に朗報!-
-高級キンギョの安定生産に朗報!-
- キンギョヘルペスウイルス病のワクチン作製技術を確立しました。
- この技術を基に、キンギョヘルペスウイルス病のワクチン実用化に向けた研究が加速します。
キンギョ養殖業に大きな被害をもたらすキンギョのヘルペスウイルス性造血器壊死症(以下キンギョヘルペスウイルス病と略する)は、平成4年に日本で初めて確認され、その後世界各国からもその被害が報告されています。この病気は、体長3~4cmから商品サイズまでのキンギョがかかり、死亡率が80~100%になる場合も少なくないため、キンギョ養殖業界からは、1日も早い防除対策の要望が強く寄せられていました。
(独)水産総合研究センター増養殖研究所は、キンギョヘルペスウイルス病対策の研究を進め、世界で初めて、これまで困難であった本ウイルスを安定的に継続的して培養することに成功し、その培養ウイルスを用いてワクチンの実用化につながる成果を得ました。今後はこの成果を基に、このワクチンの実用化に向けた研究が加速するとともに、より病気に強く付加価値の高いキンギョをこれまで以上に安定的に生産できるようになると期待されます。
なお、本ウイルスの培養法とワクチンの製造法については、「コイ科ヘルペスウイルス-2 (Cyprinid herpesvirus-2: CyHV-2) 感染症用ワクチンおよびその製造方法、ならびにCyHV-2ウイルス製造方法」として特許出願中(特願2013-103124)です。また、これらの成果は2013年9月発行の水生生物の疾病に関する国際誌 Diseases of Aquatic Organisms 及び2013年11月発行のヨーロッパ魚病学会誌に掲載されました。
本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター | ||
増養殖研究所 病害防除部 病理グループ | 伊東 尚史 | TEL:0596-58-6424 |
増養殖研究所 病害防除部 部長 | 前野 幸男 | TEL:0598-66-1839 |
経営企画部 広報室 | 角埜 彰 | TEL:045-227-2624 |