プレスリリース

平成27年9月 7日
国立研究開発法人水産総合研究センター
水産総合研究センターの放射能調査研究成果を英語で出版
  • 震災直後からの海と魚の放射能調査の結果をまとめ、世界に発信するために、英語の書籍「Impacts of the Fukushima Nuclear Accident on Fish and Fishing Grounds」を出版しました。

東日本大震災にともなう福島第一原子力発電所事故により、海洋や河川・湖沼に大量の放射性物質が放出されました。水産総合研究センター(FRA)は、直ちに調査体制を整備して、水産生物とその生息環境の放射能測定を行い、当センターや水産庁のホームページで速報値を公開してきました。当センターをはじめ、放射能検査に携わっている県などの研究機関の取り組みにより、事故直後から科学的に安全を確認できた水産物を市場に供給できる体制が整いました。

当センターではこの調査結果を解析して、原発事故による日本周辺の海洋や内水面の生態系や水産物の放射能の消長とそのメカニズムを明らかにしてきました。これらの成果をとりまとめ、広く世界に発信するために、このたび当センターの叢書の1つとして、英文の書籍を刊行しました。本書はSpringer 書店のオープンアクセス出版で、どなたでも無料でダウンロードできます(http://link.springer.com/book/10.1007%2F978-4-431-55537-7)。

なお、今後、和文による出版も予定しています。


別紙参考資料

本件照会先:
国立研究開発法人 水産総合研究センター
中央水産研究所海洋・生態系センター 杉崎 宏哉 TEL:045-788-7646
研究推進部 中田 薫 TEL:045-227-2646
経営企画部広報室 関根信太郎 TEL:045-227-2621