プレスリリース

平成27年12月14日
国立研究開発法人水産総合研究センター
マイワシの資源量の増加傾向がさらに強まる可能性が高い状況です

マイワシ太平洋系群は、100 万トン以上の漁獲があった1990 年代前半以降、資源量が激減し、2008 年には漁獲量がわずか2.7 万トンとなりました。

近年では2010 年生まれの数が多く、それが1 歳魚となった2011 年の夏には三陸北部漁場、さらには道東漁場まで来遊し、道東では18 年ぶりとなるマイワシ漁場が形成されました。

水産総合研究センターは、マイワシ資源評価のため、毎年秋に太平洋北西沖合域の調査を続けています。その調査から、2011~2014 年生まれのマイワシも数が多く、最近の資源量および漁獲量は増加傾向にあることがすでにわかっています。

今回、2015 年の秋の調査で、今年生まれの0 歳魚がたくさん生き残っており、これは2010~2014 年の各年の生まれを大きく上回る数であることがわかりました。このため、今後マイワシ資源量の増加傾向がさらに強まる可能性が高いと考えられます。

マイワシは多獲性魚類であることから、その資源動向は漁業のみならず、流通・加工など多くの産業に影響を与えます。当センターは、今後も調査を継続し、その結果を速やかに発信します。


別紙参考資料

本件照会先:
国立研究開発法人 水産総合研究センター
中央水産研究所資源管理研究センター 西村 明 TEL:045-788-7632
渡邊千夏子 TEL:045-788-7634
由上龍嗣 TEL:045-788-7638
経営企画部広報室 関根信太郎 TEL:045-227-2621