プレスリリース

平成28年 3月30日
国立研究開発法人水産総合研究センター
水産総合研究センターの放射能調査研究成果を叢書にしました
  • 震災直後から当センターが行ってきた海と魚の放射能調査と研究の結果に加え、放射能に関する基礎知識を広く一般の方にお読みいただけるよう平易な表現でまとめました。

東日本大震災にともなう東京電力福島第一原子力発電所の事故により、海洋や河川・湖沼に大量の放射性物質が放出されました。事故から5 年が経過しましたが、陸地や農作物の放射能汚染の状況については,時折報道されるものの,海洋や河川・湖沼とそこに棲む魚類に関する情報はあまり知られていません。

水産総合研究センター(FRA)は、事故後直ちに調査体制を整備して、水産生物とその生息環境の放射能測定を行い、当センターや水産庁のホームページで速報値を公開してきました。この書籍では、当センターがこの調査結果を解析して明らかにしてきた、原発事故による日本周辺の海洋や河川・湖沼の生態系、水産物の放射能の消長とそのメカニズムなどについて、広く一般の方にもお読みいただけるよう平易な文章にまとめてあります。この叢書をお読みいただくことで、放射性物質がどのように海、河川・湖沼と魚に広がったのか、放射性セシウムの汚染の実態はどうであったのか、汚染はどのように低減していったのか魚は安全になったのかなどを解説するとともに、放射能の基礎知識についても説明を加えた叢書としています。


別紙参考資料

本件照会先:
国立研究開発法人 水産総合研究センター
中央水産研究所海洋・生態系センター 森田 貴己 TEL:045-788-7654
中央水産研究所海洋・生態系センター 杉崎 宏哉 TEL:045-788-7646
研究推進部 中田 薫 TEL:045-227-2646