第8回地域水産加工技術セミナーが開催されました

 長崎市、水産庁と水産総合研究センターの共催による第8回地域水産加工技術セミナー「―異国文化が育む食の街、長崎―豊かな資源を活かす水産加工技術」を平成18年6月6日(火)に長崎市の長崎ブリックホールで開催しました。
 このセミナーは、公的試験研究機関等が有する水産利用加工に関する研究成果等を地元の水産加工業者等に普及するとともに、現場のニーズを把握することにより水産加工に関する技術の向上を図ることを目的として平成15年から毎年2-3回開催しているもので、今回で8回目となりました。
 当日は好天にも恵まれ、水産加工や流通関係、大学などから約300名の方々に参加いただきました。
 長崎市は漁業資源に恵まれた東シナ海に面した広大で多様性に富む海域を持つ水産都市です。また、歴史的にも海外との交流が盛んで、古くから港町として栄えてきました。
 そして、現在は水産物の水揚げから流通・加工までの一貫した日本一の機能をもつ新長崎漁港が整備され、平成13年には研究機関が集積する国際海洋総合研究ゾーンの整備の一環として、当水産総合研究センター所属の西海区水産研究所もこの地に移転し、県や大学等との連携を深めているところです。
 こういった観点から、講演では水産資源から水産物の加工、流通、消費動向などに関する7題の最新の情報や研究成果が紹介されました。
 講演後には質疑も活発に行われ、実習の一環として参加した長崎大学の学生さんもメモを取るなど、皆さん熱心に聞き入っていました。
 大変好評であった当セミナーも、熱心にご準備いただいた地元長崎市の関係者を始め多くの方々の協力によるものであります。この場を借りて御礼申し上げます。

 講師の方々の講演のタイトルと氏名は下記のとおりです(敬称略)

「販売戦略の新たな展開 -地産地消、ブランド化、そしてその先は?-」
(社) 青森県ふるさと食品振興協会アドバイザー・岩手県産業創造アドバイザー 中野 勝釋

「長寿社会はみんなの願い -健康家族はお魚が大好き-」
長崎県総合水産試験場 村田 昌一

「御存知ですか?中国,韓国のニーズと動向 -水産加工品輸出と原料魚輸入は両立可能か-」
福岡県魚市場株式会社下関事務所 中野 喜一

「『沼津ひもの』の美味しいわけ -生産者の干物にかける情熱-」
前 羽野シーフーズ株式会社 岩田 清

「長崎の伝統食が世界の人気食品に -スリミ製品の人気の秘密-」
松田産業株式会社 伊藤 泰之

「東シナ海のお魚事情 -地場の資源は大丈夫?-」
(独)水産総合研究センター西海区水産研究所 時村 宗春

「食品産業の新たな可能性を探る -機能性食品の開発はここまできている-」
(独)水産総合研究センター中央水産研究所 木村 郁夫

 

会場となった長崎ブリックホール

会場内の様子

開会の挨拶
主催者 長崎市助役 松本 紘明

主催者 水産庁増殖推進部長 井貫 晴介


来賓 長崎県水産部長 本田 直久

(社) 青森県ふるさと食品振興協会アドバイザー・
岩手県産業創造アドバイザー    中野 勝釋

長崎県総合水産試験場 村田 昌一

福岡県魚市場株式会社下関事務所 中野 喜一

前 羽野シーフーズ株式会社 岩田 清

松田産業株式会社 伊藤 泰之

(独)水産総合研究センター西海区水産研究所 時村 宗春

(独)水産総合研究センター中央水産研究所 木村 郁夫

閉会の挨拶
主催者 (独)水産総合研究センター理事 松里 寿彦