当センター客員研究員、和田英太郎博士が学士院会員に選定されました

 今夏まで当センター中央水産研究所に勤務され、現在当センターの客員研究員である和田英太郎博士が,このたび学士院会員に選定されました。和田博士は安定同位体比を用いた生態系研究の世界的権威であり、当センターの放射能調査をはじめとする震災復興関連の研究や、海洋生物の生態系研究にご協力いただいております。
 また、2014年8月に中央水産研究所で開催したJST主催のサマーサイエンスキャンプ「安定同位体比で探る魚の食性と海の生態系」において講師をしていただき、参加した高校生も海の研究に興味津々の様子でした。

この朗報を受けて、和田博士にインタビューさせていただきました。

・学士院会員になられた抱負を聞かせください。

和田博士:私にとりましては、全く想定外で学士院は私の人生に関係がなかった筈ですが、巡り合せでしょうか、先輩諸先生に後押しいただきまして、学士院会員に選出されることになった次第です。推薦された当初は、私の関係する学問分野に恥をかかせるようになるのではないかとびくびくものでしたが、一応被推薦者の末席には達していたようです。何故私が通ったのか、いまだ半信半疑ですが、これも何かの役回りか?と思っております。
 先日、「世の中の新しい流れは想定外のことから生まれる。」を目にしました。今回の件は私一人の力ではなく「日本の・世界の海と陸の同位体生物地球化学と同位体生態学の研究者の力」のおかげと思っています。皆さんの後押しのおかげで会員に選ばれたと深く感謝しています。

・水産総合研究センター並びに水産研究者へのメッセージをお願いします

和田博士:水研センターではこれまでの知識を踏まえて、自由に同位体生物地球化学・同位体生態学の纏めに関する研究をすることが出来ました。東北の調査やマグロ研究などをテーマに若い研究者といろいろな話ができて楽しく過ごせました。特に東北水研、中央水研で周りに居られた色々な方々のご好意に心からお礼申し上げます。
 和田さんでも会員になれたんだから、私も自分の研究を邁進すれば日本の学術の発展を牽引できるようになると思ってください。
 しかし、三途の川を渡る時には肩書きは関係ないと思っていますが・・・(笑)。