開発調査センター調査船が漂流していた観測ブイを回収

 海洋研究開発機構(JAMSTEC)がインド洋に展開している海洋・気象観測ブイシステムが漂流し緊急回収が必要な状況となっていましたが、近くの海域で調査中であった当センター開発調査センター調査船の第一大慶丸が要請を受けて探索し、平成26年11月3日現地時間6時に回収することができました。また同時に、米国海洋大気庁(NOAA)がインド洋に設置後にやはり漂流し、さらに通信が途絶して回収不能となっていたブイについても、本船によって付近を漂流しているところを発見し、無事に回収しました。回収されたこれらのブイは、国際的な観測活動である全球熱帯ブイ網に属し、インド洋における気候変動観測を担っていたものです。こうしたブイ網は、リアルタイムで海洋と大気観測の現場データを提供し、日本をも含めた広範囲に影響をおよぼす気候変動現象に関する研究活動や予測活動の一端を支えているそうです。

 これを受けてJAMSTECの磯崎海洋工学センター長と福田長期観測技術グループ員が12月26日に当センターに来訪され、感謝状を贈呈していただきました。ブイのメモリに記録されていた情報も収集でき、貴重な観測データの喪失を免れたとのことです。

 海洋観測研究はひとつの機関やひとつの国で完結できるものではありません。本件は海の研究に携わる機関として、国内だけでなく国際的な相互協力が必要不可欠であることを示す好例となりました。