「水産物の安定供給のための人工礁に関する FRA-SEAFDEC 合同国際ワークショップ」を開催しました

 平成22年11月11日、南青山会館 (東京都港区) において水産総合研究センター (FRA) と東南アジア漁業開発センター (SEAFDEC) が主催する「水産物の安定供給のための人工礁に関する FRA-SEAFDEC 合同国際ワークショップ」を開催しました。会議には、海外からは SEAFDEC 及びタイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ブルネイから水産関係行政部局の専門家が 8 名、国内からは当センターをはじめ、水産庁、岡山県、魚礁関連企業などから 43 名が参加し、東南アジア及び日本における魚礁研究開発の現状と将来に向けての推進方向について活発な議論が展開されました。
 SEAFDEC は、東南アジア地域における水産業の発展を目的として技術開発や人材育成など大変活発に活動している国際機関であり、我が国も積極的に支援を行っております。当センターも、SEAFDEC とは長年にわたって技術交流を続けてきており、2004 年には両機関間での科学技術協力に関する覚書 (MOU) を正式に締結し、相互交流の一層の推進を図っているところです。その中で、両機関で推進すべき研究交流の重点事項の一つに、今回のワークショップのテーマである「魚礁研究」があります。我が国では、魚礁の研究や整備技術開発には長い歴史があり、その発展とともに漁場整備事業が各地で強力に推進されてきておりますが、近年では、東南アジア諸国におきましても水産資源の増大を目的として大規模な魚礁整備事業が進められるなど、この分野における技術開発ニーズが高まっています。
 会議において、SEAFDEC 及び東南アジア各国からは、人工礁による漁場や増殖場のさらなる整備を推進していくために、魚礁の効果や機能の評価手法やモニタリング技術の分野において日本とのさらなる技術交流を深めたいとの要望が提示され、今後効果的な協力の仕方について検討することとし、ワークショップは成功裏に閉会しました。
 11月12日には、SEAFDEC 一行は早朝の築地市場でのまぐろ競り風景を見学した後、水産工学研究所 (茨城県神栖市) に移動し、実験施設の見学と意見交換を行い、日本における最先端の水産工学研究について熱心な質疑が繰り広げられました。13 日には、全員無事帰国の途につきました。
 今回のワークショップ開催につきまして、ご協力頂きました全ての方と機関に対しまして、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

主催者挨拶
SEAFDEC Yuttana Theparoonrat 氏

主催者挨拶
水産総合研究センター理事長 松里 壽彦

主な出席者

会場の様子