プレスリリース
平成16年6月11日
独立行政法人水産総合研究センター
独立行政法人水産総合研究センター
新漁業生産システム構築実証化事業(マルチトロール)の概要
独立行政法人水産総合研究センター(以下「水研センター」という。)開発調査部では、公海上の中層域に豊富にあると推定される未利用資源を対象とした表中層トロールの企業化の可能性についてトロール業界が期待を有していることを受け、遠洋トロール漁業の今後の展開を模索する方途の一つとして、着底トロールと表中層トロールとを組み合わせ、漁場を立体的に利用する全層トロールの操業システムを構築することを目的とした事業を平成16年度から17年度にかけて実施することとした。調査水域は、着底トロールの主漁場である天皇海山群が存在し、かつ、過去の調査結果により表中層域にシマガツオが多く分布することが確認されている北太平洋中部海域とした。
本年度の調査は、平成16年6月15日から10月15日までの4ヶ月間、400トン型遠洋底びき網漁船を用船し、天皇海山群で着底トロールを1航海、北太平洋の亜寒帯境界から亜寒帯移行域にかけてシマガツオ及びアカイカを対象とした表中層トロールによる調査を2航海それぞれ実施することとしている。調査の内容としては、①表中層トロール用の漁具を水研センター水産工学研究所を初めとするトロール漁具の専門家からなる漁具作製委員会の指導の下で設計及び作製し実用化を図ること、②過去の知見に基づき、シマガツオ、アカイカの好漁域と想定される時期及び水域を中心に表中層トロールによる操業調査を行い、当該漁法の技術の習得と習熟を図ること、③シマガツオ等の漁獲物の適正な製品形態について検討することをねらいとしている。
本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
広報官 飯田 遙 TEL:045-788-7529
開発調査部 開発調査1課長 小河道生
開発調査部 開発調査1課調査員 平松 猛 TEL:TEL:03-3265-8301
独立行政法人 水産総合研究センター
広報官 飯田 遙 TEL:045-788-7529
開発調査部 開発調査1課長 小河道生
開発調査部 開発調査1課調査員 平松 猛 TEL:TEL:03-3265-8301
・関連写真
・調査海域図