プレスリリース
平成17年4月20日
独立行政法人水産総合研究センター
独立行政法人水産総合研究センター
アユの生態、遡上量予測技術および冷水病の実用的ワクチン開発に関する研究の実施が決定
アユは我が国のほぼ全域の河川に生息し、内水面漁業の最重要種となっています。近年冷水病と呼ばれる細菌性の病気のまん延や海より遡上する稚魚量の低下等に伴い、漁獲量が顕著な減少傾向を示しており、内水面漁協の経営や地域産業に深刻な影響を与えています。これまでの研究で冷水病については有効なワクチンが試作されました。また、アユの資源水準は、沿岸域における仔稚魚の生き残りの良否によって大きく変化することが明らかになってきました。このため、冷水病ワクチンの実用化を図ることとともに、沿岸域におけるアユの生態特性を解明し、遡上量を予測する技術等を開発することが、効果的な資源の維持・増大を図っていく上で必要となっています。
そこで、(独)水産総合研究センターではアユの資源回復や安定した生産に役立てることを目的として、農林水産省農林水産技術会議の「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業」に、2つのプロジェクト研究(「沿岸域におけるアユの生態特性の解明と遡上量予測技術の開発」および「アユ冷水病の実用的ワクチン開発」)を応募していたところ、この度、採択されたとの情報に接しました。
今後、この2つのプロジェクト研究を開始することにより、アユ冷水病の予防と放流魚を含めたアユの包括的な資源管理に寄与し、内水面漁業経営の安定と地域振興に貢献していきたいと考えています。
・説明資料
本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
本部 総合企画部 広報課 広報官 皆川 惠 TEL:045-227-2624
中央水産研究所 企画総務部長 入江隆彦 TEL:045-788-7601
内水面研究部長 鈴木満平 TEL:0288-55-0055
養殖研究所 企画連絡室長 杜多 哲 TEL:0288-55-0055
病害防除部長 飯田貴次 TEL:0599-66-1831
独立行政法人 水産総合研究センター
本部 総合企画部 広報課 広報官 皆川 惠 TEL:045-227-2624
中央水産研究所 企画総務部長 入江隆彦 TEL:045-788-7601
内水面研究部長 鈴木満平 TEL:0288-55-0055
養殖研究所 企画連絡室長 杜多 哲 TEL:0288-55-0055
病害防除部長 飯田貴次 TEL:0599-66-1831