プレスリリース
令和 5年 5月12日
国立研究開発法人水産研究・教育機構
国立研究開発法人水産研究・教育機構
ズワイガニの最終脱皮前後で生じる生理学的な変化の一端を明らかに!
ポイント
- ・オスは最終脱皮をするとハサミが肥大化して,行動が攻撃的になることが知られていますが,今回そのメカ
ニズム解明の一端が示唆されました。
概要
・ファルネセン酸メチル(methyl farnesoate: MF)というホルモン分子に着目し,最終脱皮前後のオスのズワイガニの血中MF濃度を比較し
たところ,最終脱皮後にMF濃度が増加。
・MFの生合成・分泌を制御している眼柄神経節の網羅的な遺伝子発現解析から,最終脱皮後のオスではMF分解酵素遺伝子などの発現が抑制さ
れることで血中MF濃度が高くなることが示唆された。
・甲殻類と近縁の昆虫類で行動様式の変容を促す生体アミン関連経路が最終脱皮後のオスで活性化。
・この結果,生体アミン類が最終脱皮後のオスが攻撃的になる行動に関わっている可能性が示唆。
・ファルネセン酸メチル(methyl farnesoate: MF)というホルモン分子に着目し,最終脱皮前後のオスのズワイガニの血中MF濃度を比較し
たところ,最終脱皮後にMF濃度が増加。
・MFの生合成・分泌を制御している眼柄神経節の網羅的な遺伝子発現解析から,最終脱皮後のオスではMF分解酵素遺伝子などの発現が抑制さ
れることで血中MF濃度が高くなることが示唆された。
・甲殻類と近縁の昆虫類で行動様式の変容を促す生体アミン関連経路が最終脱皮後のオスで活性化。
・この結果,生体アミン類が最終脱皮後のオスが攻撃的になる行動に関わっている可能性が示唆。
本件照会先:
国立研究開発法人水産研究・教育機構
担当:本部経営企画部広報課 荒井
TEL: 045-277-0136(広報課直通)
国立研究開発法人水産研究・教育機構
担当:本部経営企画部広報課 荒井
TEL: 045-277-0136(広報課直通)