プレスリリース

平成22年 3月23日
(独)水産総合研究センター
気候変動の水産生物への影響や小型浮魚類の資源研究について
日本海洋学会春季大会におけるシンポジウムで講演します

 3月26日(金)~30日(火)東京海洋大学で開催される2010年度日本海洋学会春季大会において、以下のシンポジウムで①大気中二酸化炭素濃度の上昇による海洋の酸性化で水産生物にどのような影響が生じるか、②マアジ、マイワシ等の資源研究について、水産総合研究センターの研究者も講演する予定です。


  1.  1.「海洋酸性化による環境影響:現状と展望」
        3月26日(金)13:00~17:40 第2会場(講義棟22番講義室)

       

     この中で水産総合研究センターの研究者により「CO2増加が水産生物幼生に及ぼす影響」と題して将来海洋の酸性化が進んだ場合に水産重要生物への影響を調べる研究について、影響が現れやすい時期と考えられる幼生期の研究をエゾアワビ幼生への影響評価(CO2濃度が現在の3-4倍に上昇すると殻形成などに影響が出る)を中心に紹介します。


  2.  2.「小型浮魚類の加入過程の実態と加入量予測の現状」
       3月30日(火)9:00~18:00 第5会場(楽水会館 鈴木善幸ホール)

       

     マアジやマイワシ、カタクチイワシなどを例に、沿岸から沖合までいろいろな現場観測により得られた資源動向の実態と合わせて、これに対応する加入量(注)モデルへの関する応用例を紹介し、加入過程の実態および加入量予測に関する研究の現状と今後の方向性について議論することを予定しています。


 なお、このシンポジウムは水産海洋学会主催、日本海洋学会共催です。
(注)加入量:漁獲が開始される年齢に達した水産資源の尾数のこと


本件照会先:
独立行政法人水産総合研究センター
経営企画部 広報室 広報企画係長 佐野春美 TEL:045-227-2624