プレスリリース
平成24年2月10日
独立行政法人水産総合研究センター
日生研株式会社
独立行政法人水産総合研究センター
日生研株式会社
高級魚マハタの養殖生産に朗報
~長年の懸案であったウイルス病ワクチンが製造販売へ~
~長年の懸案であったウイルス病ワクチンが製造販売へ~
マハタを含む大型のハタ類はアラともよばれ、九州地方においては高値で取り引きされています。その中でもマハタは比較的成長も早く、西日本の多くの県で新規養殖魚として期待されています。本種の養殖に関わる研究は1980年代から開始されました。ここ十数年の間に本種の人工種苗生産技術が大きく進展し、種苗の量産体制は整いました。しかし、種苗を種苗生産施設から海上の生け簀に移動した後に、ウイルス病(ウイルス性神経壊死症)が発生し、種苗が大量に死亡することから、海面養殖による本種の量産が困難な状況でした。
そこで、マハタの養殖産業の育成には本病に対するワクチンの実用化が不可欠と考え、水産総合研究センター、広島大学大学院、三重県水産研究所、愛媛県農林水産研究所水産研究センター及び日生研株式会社が共同で研究開発に取り組み、この度、ワクチンの製造販売承認を得ることが出来ました。
本ワクチンは、年内の販売開始を目指しており、本ワクチンの普及によりマハタの養殖生産の安定化やさらなる量産が図られるものと期待しています。
*本ワクチンの実用化に向けた研究開発は農林水産省の競争的資金制度である新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業「高級魚アラの安定養殖生産のためのVNNワクチンの開発」により実施されたものです。
本件照会先:
独立行政法人水産総合研究センター
日生研株式会社 企画学術部 TEL:0428-33-1056
独立行政法人水産総合研究センター
増養殖研究所 病害防除部 | 乙竹 充 | TEL:0599-66-1839 |
研究推進部 | 森 広一郎 | TEL:045-227-2679 |
経営企画部 広報室 | 角埜 彰 | TEL:045-227-2624 |
日生研株式会社 企画学術部 TEL:0428-33-1056