プレスリリース

平成24年10月31日
独立行政法人水産総合研究センター
マイワシ太平洋系群の増加傾向続く

日本周辺のマイワシは、1980 年代には年間400 万トン以上漁獲されたこともありましたが、その後、資源量が激減し、近年は数万トンの漁獲量で推移しています。

このうち、マイワシ太平洋系群も、1980 年代は広く太平洋側で漁獲されていましたが、1990 年代後半以降極めて低い資源水準で推移しており、回遊域も縮小し、最近の漁場は常磐以南にほぼ限られていました。

水産総合研究センターは、マイワシに関し、毎年継続して春季と秋季沖合域の資源評価調査を実施しています。一昨年の調査では、2010 年生まれの生き残りが多く、「マイワシ復活」に結びつく親魚量全体の豊度も高くなる可能性を発表しました。その後の調査により、親魚量の増加を反映して産卵量も継続して増加していることがわかりました。さらに、本年の沖合域の調査により、2012 年生まれの当歳魚も多数生き残っていることから、マイワシ太平洋系群の増加傾向がさらに継続されているものと判断されます。

今後も調査を進め、その調査結果につきましては速やかに発信してまいります。

参考資料

本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
中央水産研究所資源管理研究センター 資源評価グループ長 川端 淳 TEL:045-788-7638
中央水産研究所資源管理研究センター センター長 大関 芳沖 TEL:045-788-7632
経営企画部広報室 広報企画係長 濱田 桂一 TEL:045-227-2622